| ユア・オンリー・ロンリー YOU'RE ONLY LONELY ソングス・オブ・ラヴ SONGS OF LOVE |
J. D. サウザー J. D. SOUTHER | ||||||||||||||||||||||||
| CBS 06SP-430 CBS・ソニー '79年発売 | |||||||||||||||||||||||||
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何人かの友人に見送られながら、男は夜行列車に飛び乗った。 ある夢を叶えるため、男は大勢の同僚、友人の前で宣言してしまったのだ。あっ気にとられながら、それでもみんなが応援していた。今さら戻れない。そして、その目的を遂行するために会社を辞め、これから旅発つところであった。 朝早くホームに降り立った男はすでに夜が明けている空を眺め、深いため息をついた。昨晩、寝台列車のベッドに就いた時の希望と不安が入り混じった気持ちから、住むところも決まっておらず、右も左も分からない見知らぬ土地の見知らぬ風景を目の当たりにすると、いやでも現実に引き戻され、男は弱気になってしまった。 手には数日分の着替えを入れた小さなバッグ。尻のポケットにはほんのひとにぎりの退職金。たったそれだけだった。 「･･･本当に、来てしまった･･･」 男は躊躇した。 「いや･･･戻るわけにはいかない」 「ええい！･･･ままよ！！」 男は覚悟を決め、力強く一歩踏み出すと改札を通り抜け、見知らぬ街の中へと歩き始めた。 所持金はあっという間に底をついた。男はレストランで働きながら夢を少しずつ叶えていた。楽しいこともあった。つらいことも･･･寂しさもあったが友人も出来た。 その頃、男にぴったりの曲が流行っていた。 「ユア・オンリー・ロンリー」 それが男の寂しさを紛らわせ、勇気を与えていたのであった。 「039-ウィアー・オール・アローン」へつづく。 2007/10/01 |
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| ♪ ユア・オンリー・ロンリー | ♪ ソングス・オブ・ラヴ | ||||||||||||||||||||||||
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