THE PARAMOUNTS EDSEL RECORDS　ED112 　「パラマウンツ？」、う〜ん･･･聞いたことないなぁ･･･でも買ってみるか！さっそく聴いてみた。ハズレだった。 　あれから十数年、あのプロコル・ハルムの前身だと知ってビックリし、久しぶりに聴いてみるとこれがとても良かったのだ。 　テイチクより販売されたプロコル・ハルムのベスト・アルバム（TECP-25244）のライナーに、中村俊夫氏がパラマウンツのことにけっこう詳しく触れているので簡単にまとめてみる。 　結成は’62年で、初代メンバーはヴォーカル&キーボードにリーダーのゲイリー・ブルッカー、ギターがロビン・トロワー、ベースにクリス・コピング、そしてドラムスがミック・ブラウニーだった。 　その後も、ベーシスト、ドラマーが次々と入れ替わるが、地元のクラブなどで活動し人気を集めていった。 　’63年12月、パーロフォン・レコードと契約し、「POISON IVY」でレコード・デビューを果たし、’65年10月までに6枚のシングルを発表するが、残念ながらチャートに登場したのはこの1曲だけで、’66年初頭に解散してしまう。 　同年9月、ゲイリー・ブルッカーは友人の紹介でキース・リードと出会い、バッハのカンタータ第114番「目覚めよと叫ぶ声あり」にヒントを得、「青い影」を書き上げる。 　この曲をレコード化するにあたり、ゲイリーは新聞広告でメンバーを募り、ここに、ゲイリー・ブルッカー（ヴォーカル、ピアノ）、マシュー・フィッシャー（オルガン）、デヴィッド・ナイツ（ベース）、レイ・ロイヤー（ギター）、ボビー・ハリスン（ドラムス）、キース・リード（作詞）という顔ぶれが揃い、プロコル・ハルムが誕生する。 　上記のメンバーで録音された「青い影」（実際のドラムスはスタジオ・ミュージシャンのジョン・アイデン）は’67年4月にデラム・レコードよりリリースされ大ヒットした。 　そして、アルバム「青い影」を制作する前に、ギタリストとドラマーをパラマウンツ時代の旧友、ロビン・トロワー、バリー・J・ウィルスンにメンバーを入れ替えレコーディングした。 　L to R　　Diz Derrick , Gary Brooker , B.J. Wilson , Robin Trower 若い！ 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. side A POISON IVY I FEEL GOOD ALL OVER LITTLE BITTY PRETTY ONE A CERTAIN GIRL I'M THE ONE WHO LOVES YOU IT WON'T BE LONG BAD BLOOD DO I side B BLUE RIBBONS CUTTIN' IN YOU NEVER HAD IT SO GOOD DON'T YA LIKE MY LOVE DRAW ME CLOSER TURN ON YOUR LOVELIGHT YOU'VE GOT WHAT I WANT FREEDOM 　買ったときにはすべての曲が受け付けられなかったが、こうしてじっくり聴いてみると彼らのセンスの良さに驚かされる。 　特にA-7は、このころのブリティッシュ・ビートのテイストを感じながらの黒っぽさがカッコイイ！’64年のリリースである。 　A-2は「POISON IVY」のB面のようで、リリースは’63年。’64年リリースのA-4とA-5はエレピがゾンビーズを思わせ、B-2はどこかで聴いたことのあるようなブルース・ギターがなかなかカッコ良く、ストリングスが非常に効果的だ。後の「青い影」に通じるものを感じるこの曲のリリースは’65年。 2009/01/16

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